2017年6月23日金曜日

スタッフ紹介 まーくん

きみっしょんに興味を持ち、
このページをたまたまご覧になったみなさん、はじめまして!
今年で4回目のきみっしょん参加になります。
東京大学大学院 マテリアル工学専攻 博士後期課程2年
“まーくん”です。
奥の青いシャツの男がまー。韓国ソウル国立大学にて。
宇宙研では数少ない、材料系の研究室に所属しています。
※ 詳しくはコチラ(佐藤研究室:http://www.isas.jaxa.jp/home/sato-lab/
高校までは硬式テニス、大学から軟式野球をやってます
錦織圭選手と誕生日も身長も同じなのが、しょーもない自慢です(笑)
ちなみに錦織選手と僕の身長は、普段使う装置で表現すると、走査電子顕微鏡以上、透過電子顕微鏡未満です。わかりづらいか....
最近はというと、UFOキャッチャーにハマっています♪
100円で取れた時の達成感が何とも言えません^ ^
でかいのをたくさん取ると、その後邪魔になりますが(笑)
さて。
ここからは、僕たち大学院生の本業でもある、研究のお話をします。
【現在の研究】
普段はきみっしょんの会場でもある宇宙科学研究所で、東京大学大学院工学系研究科マテリアル工学専攻(通称”マテ工”)の大学院生として、液体ロケットエンジンの高温破壊を研究しています!

種子島エンジンテストスタンドに設置されたロケットエンジン。
(http://www.rocket.jaxa.jp/engine/le9/)
最近のトレンドである“再使用エンジン”であったり、人類の大きな目標である“有人宇宙ミッション”に適用するには、さらなる信頼性向上が不可欠です。
そこで、実機燃焼を実験室スケールで模擬した材料試験、試験後の組織観察により、高温破壊挙動を明らかにしようと試みています。
液体ロケットエンジンは全体で見ると、種類にもよりますが、3~4 m程度であり、誰もが大きいと感じるはずです。しかし、私が使う試験片は掌に収まるくらい、観察する組織に至っては数 µm~数百 µmという非常に小さなスケールです。このようなスケールは、材料科学の研究者にとっては当たり前なのですが、私たちの背丈よりも大きい製品の性質までもが、人間の目では見ることができないミクロ組織により決定されるというのは、なかなか興味深いことだと思います。
【以前の研究】
これは宇宙研あるあるなんですが、もともと大学で宇宙と関係ない研究をしていて、大学院生になってから宇宙研で研究を始める、というパターンが多く、僕もその例に漏れません。以下で、学部時代の研究を紹介します。
皆さんは2種類以上の金属を混ぜて作る“合金”が、どうやって作られているか知っていますか?
一番簡単なのは、材料の融点以上(1500~2000C)に加熱して溶かしたものを混ぜて、それを冷やして固める方法です。ただし、この方法では、温度を上げたり保ったりするのにエネルギーがたくさん必要ですし、それに耐えられる容器などの設備も必要です。省エネ・低コストが求められる最近では、特に嫌われる方法です。
そこで登場するのが、半世紀くらい前にロシアで考案された“燃焼合成”という手法です。物質の反応熱を利用して、材料を合成しようという方法です。僕が作製していた材料は、これまた最近注目されているTiFe系水素吸蔵合金です。意外かもしれませんが、鉄だけでなくチタンも地球上にはめちゃめちゃ存在しているんです!めちゃめちゃたくさん存在している物質を使って水素を貯めておければ、燃料電池自動車も動かせるし、宇宙で水を作ることもできます!
最近でも、燃焼合成や水素吸蔵材料の論文は、趣味でチェックしています^ ^
いずれの研究についても、気になったら直接聞いてください♬
自分が関わった研究に興味を持ってくれる人に対しては、研究者は好意的で丁寧に説明してくれるものです。

【きみっしょん】
話をきみっしょんに戻すと、冒頭で述べた通り、僕は今回で4回目の参加です。ジュニアセッションをお手伝いしたり、2015年には班長をしたり、高校生だけでなく僕たち院生スタッフも、きみっしょんで色々なことを経験させてもらっています!
議論の中心にはいつも、宇宙が大好きな高校生達がいて、当日は彼らが主体となってミッションを作成します。
それに対してたま~に助言する大学院生スタッフが、僕たち(詳細はみんなの自己紹介ページで!)です。
これまで参加してくれた高校生の皆さんは、苦しみながらも新しい仲間とひとつのミッションを作り上げ、5日間のきみっしょんを楽しんでいました!そして、大学入学後や就職後も、それぞれ連絡を取り合ったりしてるみたいです♬
当日はあまり難しく考えず、「宇宙好きな仲間に早く会いたいな~」というワクワクした気持ちだけあれば十分です!
僕たち大学院生も宇宙が大好きで、高校生の皆さんより、ほんの少しだけ年上なだけです。そうです。ほんの少しだけです。最近体力が衰えた気がしますが…
スタッフ全員が、当日みなさんに会えることを楽しみに待っています!
では、きみっしょん2017でお会いしましょー!!


まーくん

2017年6月21日水曜日

スタッフ紹介 いっくん

はじめましての人, はじめまして!!
久しぶりの人, お久しぶりです!!
いつも会っている人, お世話になっております!!

いっくんこと井辻です.

(下の写真の後段, 中央でやや目立つ青いシャツを着ている男)




きみっしょんスタッフは今年で5年目です!!
2年前はPLANET班の班長を務めていました!!

今年のきみっしょんでは,「議論を促進させる指摘をズバズバする」系男子として, 活躍しようと考えています!

[所属]

東京大学大学院 工学系研究科 電気系工学専攻の大学院生で,宇宙科学研究所の廣瀬研究室に所属しています.

[趣味]

主にフットサル, カフェ巡りです!!

フットサル
宇宙科学研究所で, きみっしょんのメンバーを中心にフットサル活動を行っていて, そのフットサル部の部長を務めています.
なんと, そのフットサルのメーリスには100人以上が登録されています!!!!
ですから, 僕は100人の部員を統括する, 部長ということになります!!!!
※実際は, その一割の10人程度しか毎回集まりません.

カフェ巡り
某コーヒーチェーン店によく出没します. 特にカスタマイズで有名なお店です.
おすすめのコーヒー豆, 裏メニュー, カスタマイズなどなど, ネットに載っていないことを含めていろいろと知っているので, 興味がある方は僕に聞いてみてください ^^

[研究]

僕は,  宇宙放射線がコンピューターに及ぼす影響について研究をしています.

超高エネルギーの銀河宇宙線(銀河宇宙放射線)や太陽宇宙線が宇宙空間を飛翔していて, それらが観測衛星等の宇宙機に, 頻繁に当たってしまうことが問題になっています.


           地球周辺の放射線環境 (日経サイエンスより引用)


宇宙放射線は, 宇宙機に搭載されたコンピューターの動作の邪魔をします.

「ものすごい厚い金属でコンピューターを覆えば, 防げるんじゃない?」

と思うかもしれませんが, なるべく宇宙機を軽くしたいという要求があるため, 現実的な対策ではありません。

ですから、宇宙放射線がコンピューターに当たった時の影響を考える必要があります。

宇宙放射線がコンピューターに当たると何が起こるか?

コンピューター内でノイズが発生しちゃうんです.
そのノイズは最悪の場合, 宇宙機の故障につながります.

そこで, 僕は, 宇宙放射線がコンピューターに当たったときに発生するノイズをレーザーによって調べています.

最近の研究で, レーザーでも, 宇宙放射線と同じようなノイズを発生できることがわかってきました。つまり, 極論を言うと,

実験室においてあるレーザーが宇宙放射線の代わりになるんです!!

レーザーで宇宙放射線がコンピューターに及ぼす影響を簡単に調べられるようになれば, 宇宙用コンピューターの選定・開発を行っている人達は大喜びです.

[結び]

きみっしょんでは, "宇宙が好き"が標準装備と言えるくらい, 宇宙が好きな院生, 高校生, 宇宙研の研究者がたくさん集まります.

この環境下で, 面白いことが起こらないわけがありません!! ^^
当日が待ち遠しいですね.

では当日, ミッション作成を共に楽しみましょう!!



いっくん


2017年6月19日月曜日

スタッフ紹介 ばば

皆さま,こんにちは!!

きみっしょんスタッフの馬場俊介です。
あだ名は本名そのまま「ばば」です。よろしくお願いします。

顔が黒いので明るさを調整すると背景が白飛びします。
今年のGWもきみっしょんスタッフ何人かで旅行に行きました。去年は伊豆,今年は石川。


 自己紹介 

東京大学の物理学専攻の大学院生で,博士課程の3年です。
宇宙研の赤外線グループで研究しています。
(研究室のWebページは→ https://www.ir.isas.jaxa.jp/index-j.html

趣味は,絵や図を描いたり,工作をしたり,ジャンルを問わずモノ作り全般です。少し前は手軽さから紙細工にはまっていました。塗装技術を習得したいなあと思いつつ,なかなか行動に移せないまま数年経ちました。

また,自転車であちこちぶらつくのが好きで,度々サイクリングに行きます。相模原に引越してきたときに,ちょっと良い自転車を買いました。ロードバイクで何百kmも走るような本格的なものではないですが,マイペースに楽しんでいます。

漫画も好きでよく集めています。人生で最初に買った漫画は,「名探偵コナン」でした。今でも買ってます。家に漫画が増えすぎて困っています。


 研究 

宇宙研では,活動銀河核近傍の物理状態や構造を調べるという研究をしています。

活動銀河核は,よく AGN とも呼ばれます。
(英語で Active Galactic Nucleus なので,その略称。読み方は「エージーエヌ」)

AGNは,巨大なブラックホールに大量のガスや塵が落ちて明るく輝いている,銀河の中心のコンパクトな領域です。巨大ブラックホールは,太陽の100万から10億倍程度の質量(!)。明るさは,太陽の1億から1兆倍程度(!!)。途方もないスケールですね。AGNは,これだけのエネルギーを出しているので,銀河に比べて1%以下の大きさしかないにもかかわらず,銀河全体に影響を及ぼします。「AGNは小粒でもピリリと辛い」というわけです。

eso0903a_small.jpg
ESO/WFI (Optical); MPIfR/ESO/APEX/A.Weiss et al. (Submillimetre); ASA/CXC/CfA/R.Kraft et al. (X-ray)
(http://www.eso.org/public/images/eso0903a/)

これは,ケンタウルス座Aという銀河の写真です(色々な望遠鏡の観測結果の合成)。銀河本体の中心からガスがジェットのように噴き出ている様子が写っています。ジェットの長さは銀河本体を突き破って5万光年以上にもなります。そして,ジェットの根元にあるものこそ,AGNです。こんなAGNが,宇宙のいたる所にあります(決してレアな天体ではない!)。言うなればAGNとは,銀河の進化を司る超絶的なパワースポット。そこには一体,どんな景色が広がっているのでしょうか?そんなことを考えながら日々研究しています。

AGNの周囲はどんな状態・構造になっているのか。それはよく分かっていません。理由の一つは,AGNが小さいから。上の写真で言うと1ピクセル以下の領域でしかありません。ですので天文学者は,いろいろな工夫をしてAGNを観測してきました。

代表的な方法の一つが分光です。物理の教科書に載っている,プリズムで光を虹色に分けるアレです。光の強さを波長ごとに測って,物がどんな状態なのか調べます。そして分光観測によって,AGNには大きく分けて2種類あると分かりました。波長ごとの光の強さのグラフに幅の広い輝線があるもの(1型)と,狭い輝線しかないもの(2型)です。

では果たして,1型と2型の違いが何を意味するのか?1型,2型AGNは,それぞれ性質が異なる別の種類の天体なのか。いや,そうではなく,見かけ上違うように見えているだけだ,という解釈が90年代に登場しました。AGN統一モデルです。

AGN統一モデルが考えるAGN周囲の構造は下の図のようものです。ブラックホールの周りにドーナツ型の分子雲(AGNトーラス)があり,その内側と外側に幅の広い輝線を出すガス雲と狭い輝線を出すガス雲があります。確かにこんな構造なら,幅の広い輝線が観測できるかどうかは,ドーナツの穴を覗けるかどうかで変わります。なので,ドーナツを上から見ればAGNは1型に見え,横から見れば,幅の広い輝線がドーナツで隠されて,2型に見えますね。


……なんてもっともらしく書きましたが,本当に↑のような構造なのか,その答えは誰も知りません。実際,上の単純な構造で説明できないようなAGNも多く見つかっています。いくつかの1型と2型は見かけ以上の本質的な違いがある,とか,ドーナツにも薄いものや穴がほとんど開いていないものなど色々ある,というようなことが言われていて,単純なドーナツ構造は今となっては少し古臭い,オールドファッションな描像です。

OldFashion.png

美味しく食べられるならオールドファッションでも歓迎されますが,天文学ではそうはいきません。僕の研究の目的は,AGNの状態と構造を調べて,統一モデルを改良することです。そのために,近赤外の吸収線によって間接的に高い視力でAGNを見るという工夫をして,研究を進めています(この辺りの原理は,興味があれば当日聞きに来てください)。この方法も上で言った分光観測の一つ。主に使っているのは宇宙研の赤外線天文衛星「あかり」の観測データです。研究の副産物として,「あかり」データの品質を上げる,という活動もしました。

赤外線天文衛星「あかり」 (C) JAXA

博士課程最終学年なので,大学院生としての研究も大詰め。大変なこともありますが,誰かに教わるのではなく自分で新たな発見をして理解を深めていくのは楽しいです。しかも,そんな自分の成果が,他の人の理解も深めて,次の新しい研究に繋がっていく!そこが研究の醍醐味ですね。

研究についてでも,大学や大学院の生活についてでも,気になることがあったら,遠慮なく聞きに来てください!たくさん話しましょう!僕も皆さんの話を聞きたいです。このまま新しい情報の仕入れをサボっていると,自分がオールドファッションな人間になってしまいそうなので。


 きみっしょんに向けて 

皆さんに会えるのを楽しみにしています!
これまでにもスタッフとしてきみっしょんに参加していたんですが,毎回,こっちが逆に高校生から刺激を受けています。

参加するみなさんにとって,きみっしょんは大きな挑戦になると思います。ミッションのテーマ決め,班員同士での議論,知識を吸収し他の人に分かりやすく伝えること,ミッション作成のステップ一つ一つが全く新しい経験かもしれません。皆さんがミッション作りから色々な学びを得られるよう,しっかりサポートします!

きみっしょんで会いましょう!
それでは!


ばば

2017年6月16日金曜日

スタッフ紹介 くら

こんにちは.
きみっしょん2017スタッフの倉川正也です.
あだ名は最近はくらと呼ばれています.
ふつう,きみっしょんのスタッフの参加は修士からですが,私は連携大学院生として,学部四年から参加しているので実はきみっしょん二年目です笑

私の趣味は旅行です.
旅先まで行く手段は電車,飛行機,フェリー,自転車等と様々ですが,どれもそれぞれの良さがありますね!

大学ではサイクリングクラブに所属していたので私がおすすめしたいのは自転車ですね~
部活ではスポーツバイク(クロスバイク,ロードバイク)で江ノ島,横須賀,千葉,山中湖,秩父などの関東近郊を,8月には6-8人ぐらいのグループで2-3週間かけて北海道をまわります.

また,自転車で日本全国にあるJAXAの施設へ見学したりしてます.
昨年春ごろに1人で種子島を自転車で縦断したり,※種子島上陸までは飛行機乗っちゃいました…笑
直近のGWでは筑波宇宙センターにも自転車で行きました!

…北海道の話に戻りますが左側の写真で星がついている所は4年間で自転車で行ったことのあるところです!

写真は日本最北端でのものです!

夏合宿中は平均で70㎞ぐらいを連日,こぎ続けます.
これだけ聞くと,自転車なんて疲れるだけだから楽しくないなんて思われがちですが,
たくさんこいで,北海道のおいしいものを食べたり,東京では見られない景色を見ると疲れなんて吹っ飛びますよ!

考えてみるとみなさんが始めて運転する乗り物は自転車ではないでしょうか?
自転車1つさえあれば,自分の力だけで足がまわる限り,どこまで行ける自転車.
みなさんもいつか遠出してみてはいかがでしょうか.
興味がある人は気軽に話しかけてくださいね!
趣味の話はこれくらいにして,研究の話でも笑
私は現在,青山学院大学大学院 理工学研究科 理工学専攻 機械創造コース 修士1年です.

JAXAでは宇宙飛翔工学研究系の川口研究室に所属しています.

修士論文の研究はまだ決まっていないので学部の研究を紹介しますね.学部では,「立体型膜面構造物のスピン展開に関する研究」というタイトルで行っていました.なんのことかわからないと思いますが,ざっくりいうと通常平面へ搭載されるデバイスを飛び出す絵本の仕組みを使って,立体的に搭載,展開しようというものです!まあ,なぜこのような研究するまでに至るのは以下の研究背景があります↓↓

研究背景として,JAXAが世界で初めて実証したソーラー電力セイルIKAROSがあります.(IKAROSは一辺が14m膜厚が7.5μmと非常に薄いために常に回転し続けることで姿勢や膜面の形状を安定に保っています。)
↑ここ重要!

IKAROSのより詳しいことはこちら⇒(http://www.jaxa.jp/projects/sat/ikaros/index_j.html)
IKAROSはその巨大な膜面上に太陽電池や液晶デバイス,その他科学観測デバイスを平面上に配置していました.特に液晶デバイスによって,燃料を消費することなく,太陽光圧のみによって,姿勢を変更することに成功しました.

IKAROSには数々の偉業や成功をなし遂げた,一方で,多くの問題が発生しました.その一つに風車効果が挙げられます.風車効果とは大型で柔軟な構造をもつIKAROSの膜面が変形することによって,風車のような形状となり,スピンレートが変化してしまいました.

そこで液晶デバイスを飛び出す絵本のような仕組み(3Dフィルム)を用いて,立体的に配置することでIKAROSではなしえなかった太陽光圧をスピンレートが制御可能な方向に反射させることが可能となります.

研究目的としては3Dフィルムについても非常に薄い膜で製作することを考えているため,立体的に配置することで起こる問題点を予測し,2020年代初めに打ち上げが検討されている,次期ソーラー電力セイルへの搭載が考えられています!
次期ソーラー電力セイル

きみっしょんに参加する高校生の皆さんへ

JAXAで過ごす貴重な5日間,私たちとスタッフと君たち,高校生の皆さんと最高のものにしましょう!
では,当日を楽しみにしています!!

くら